ゆっくり監督ギラヴァンツPの徒然にっき。

ぎらりょうの楽屋にっき。

ニコニコ動画で投稿中、【ゆっくり監督はギラヴァンツを有名にしたい】の投稿者が動画作成の裏話から好きな話まで何でも徒然なときに綴ります。

【ギラヴァンツ北九州観戦記】叶わなかった願い、それでも前に進むために~2016年J2第42節VSモンテディオ山形戦~

悔しい。

悲しい。

つらい。

 

恐らくギラヴァンツサポーターにとって最大級の悲しみが襲った今日、11月20日。

このような結果になると考えていたサポーターは少なかったと思います。

相手は昇格降格の関係がないモンテディオ山形

残留争いのライバル、ツエーゲン金沢の相手は

優勝が懸かる首位北海道コンサドーレ札幌

FC岐阜の相手は名門東京ヴェルディ

さらには先週の水戸ホーリーホック戦での奇跡的な同点劇。

全ての流れが味方していたのではないかと思います。

 

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そして本日11月20日。

急遽開催が決定となった北九州国際会議場でのパブリックビューイング

会場は満席、立ち見が出るほどの盛況ぶり。

そして山形にもサポーターの姿が。

それも遠方アウェイにもかかわらずかなりの大人数。

ある意味、ギラヴァンツというチームがこの街に愛され始めていることを

実感できました。

 

14時、2016年のJ2最終戦が一斉にキックオフ。

会場もギラヴァンツ応援一色(当たり前か。笑)。

シュートにこそ持っていけないものの、しっかりチャンスを作り徐々に相手陣内へ。

それに合わせパブリックビューイング会場も自然と拍手歓声が沸き始めます。

それでもJ1経験が豊富で、前線に大黒・ディエゴという選手のいる山形。

たびたびピンチを作られますが、そこは守備陣がしっかり対応。

 

「これはいい調子だ。」

 

そういった雰囲気は確かにありました。

もちろん油断ではなく、少なくともドタバタしていないということに関する

安心でした。

そしてそんな雰囲気にさらに嬉しい知らせが。

東京ヴェルディ、一点先制。

会場が今日一番に湧き立ちます。

それもそうです、今日FC岐阜が負けギラヴァンツが勝利すれば残留決定なのです。

そういった状況の中でのFC岐阜失点の知らせはサポーターにとって

歓喜の前段階が整ったという知らせなのでした。

そんな雰囲気のまま前半終了。

あの会場にいたサポーターには希望が確かに大きくなっていく感覚が

あったと思います。

 

そんな中ハーフタイムには同じ九州のクラブ、

大分トリニータJ3優勝での昇格というニュースも入り、

僕個人としては来年新スタで九州勢と戦うことを思い、

とても楽しみに感じていました。

 

そして運命の後半開始。

前半と同じく、しっかりとパスを組み立てて攻撃を行うギラヴァンツ

前半と変わらない姿に少し安心。

 

しかし、すぐに現実が訪れます。

後半4分、山形右サイド山田選手の低いクロス。

ボールはスライディングで止めようとしたDF二人、

そしてキャッチしようとしたGK阿部選手の手の僅か数センチ先を通り抜けます。

そしてその先にいたのは、要注意選手の一人、ディエゴ。

ギラヴァンツ北九州、痛恨の失点。

 

さらに追い打ちをかけるニュースが。

FC岐阜東京ヴェルディに追いつく。

一点を先制されたということで落胆気味の会場に重い一撃が加わります。

それでも早い時間での失点。

逆に選手にスイッチが入ったのかもしれません。

ここからギラヴァンツの攻撃が始まります。

何度もゴール前に迫る攻撃に、先週の姿が重なります。

これはやってくれる、そう思った矢先でした。

 

後半14分、攻撃中にボールをカットされディエゴ選手へ。

しかしこちらの選手は4人。

負けることはないだろうと思っていました。

甘かった。

3人で囲んでもボールを取れない。

そしてディエゴ選手からのラストパス、ボールの先には大黒将志

元日本代表選手であり、各クラブを渡り歩いてはゴールを生み続ける通称【傭兵】。

試合前スターティングメンバー発表の際にこの名前があって少しゾっとしていました。

その嫌な予感が当たってしまいました。

ディエゴからのラストパス、初めのトラップでDFを剥がし、

シュートフェイントでGKも剥がした先にはゴールしかありませんでした。

ギラヴァンツ北九州、苦しい二失点目。

 

この失点を境に選手に冷静さが無くなったように感じました。

ボールの蹴りどころに意外性がない。

そんなボールを通してくれるほど山形は甘くなかったです。

ことごとくクロスをクリアされ、シュートをブロックされ、ロングボールを

カットされる展開が北九州の選手を疲弊させます。

 

そして……

命運が決まった後半36分。

シュートを放ったのは大黒将志

まるでウイイレを見ているかのような鮮やかなゴールは右隅に刺さりました。

そして、ギラヴァンツサポーターの心にもとどめを刺していきました。

ギラヴァンツ北九州、万事休すの3失点目。

会場からは怒号が響きます。

もはや拍手も起こりません。

率直に言って、この雰囲気は本当につらかったです。

ただただ、医者の宣告を待つだけの後半ロスタイム。

頼みの綱のコンサドーレ札幌のゴールの知らせは、最後まで聞けませんでした。

 

試合終了。

0-3。

完敗。

これが現実でした。

 

会場ではスタッフの方のあいさつ、しかしもはや怒声もなく淡々と進みます。

僕はというと、恥ずかしい話その場を動けなくなってしまいました。

動いたらこの現実を受け入れないといけない。

それが無性につらかった。

そしてすれ違うサポーターの皆様はみんな目を腫らしていました。

なんとかスタッフさんにも来季サポートすると伝え、会場を後にしましたが、

その隣にあるのが来年からのホームスタジアム北九州スタジアム(ミクニスタジアム)。

その存在が、今の僕には辛く感じました。

本当ならばここで来年はJ2の九州ダービーが数多く行われ、そしてJ1昇格を

目標として熱い戦いが行われるはずだったのです。

そんな幻想が消えたいま、本当に見ているだけでも辛いものがありました。

恐らく今日北九州の結果を知ったサポーターの皆様も多くがこのような気持ちだと

思います。

 

でも、だからこそ来年は本当の意味でサポートが必要な年だと思います。

これまでギラヴァンツには様々な夢を見せてもらいました。

名門ジュビロ磐田を見事撃破した雨のホームゲーム。

宿敵アビスパ福岡に勝利したレベルファイブスタジアム

あと一歩でJ1昇格プレーオフだった2014年。

数々の幸せな記憶をもたらしてくれたギラヴァンツ北九州というチームを支える時が

今なのだと思います。

 

もちろん、シーズンオフには様々な選手がチームを去ることがあると思います。

こんなつらいときに出ていくのか!

そういった怒りを持ってしまうことも理解できます。

でも、選手にも人生があり、守るべき家族がいます。

そんな選手たちに怒りの言葉を投げるよりも、

ぜひ感謝の言葉を持って送り出しましょう。

そしてまたどんな形であれチームに戻ってきたい、

そんな空気を作る機会でもあると思います。

今日、大分トリニータJ3優勝に浦和レッズ西川周作選手をはじめ

清武選手などの大分OBがSNS上で祝福の投稿をしていました。

チームを離れてもチーム愛を持ってもらえる。

そんなチーム作りが今日から始まったのです。

そしてその雰囲気を作れるのは私たちサポーターの力だと思います。

こんなつらいときに何を言うんだと思われるのは承知の上です。

でも、だからこそ、この機会をこのチームが一歩大きなクラブになる

きっかけと思って、ぜひ皆さんでもう一度サポートしていきましょう。

 

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そして、来年の今頃にこの新スタでJ3優勝、J2昇格という初めてのタイトルを手に

この舞台に戻ってきましょう。

 

サポーターの皆さん、今日は本当にお疲れ様でした。

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