こんにちは、ぎらりょうです。
今回はサイト更新後初の記事ですぜ!
そんな記念すべき今回の記事は、こちらもある意味記録的な1日となりました、
天皇杯福岡大会決勝についてです。
先に結果からお伝えしましょう。
ギラヴァンツ北九州、優勝!!!!!
いやー、やっぱりタイトルというのはいいものですねー。
さぞかし試合も気持ちいいものだったことだろう!
・・・とはなかなか言えない、かなーりきつい試合となりました。
それはこのスコアを見てもらっても分かるかと。
しかも失点の仕方も先制してすぐ同点にされ、
その後勝ち越すも試合終盤に失点、その後も最後まで崩されかける場面が多く、
きっと生観戦していた方のほとんどは
針の筵の上にいるような気持ちだったと思います・・・w
そんな今回の試合、散々言ってますがいいこともいっぱいありましたので
それを含め色々お伝えしていこうと思います!
1.繋がるボール、打てないシュート
この試合、いつものメンバーとは少し変更があり、
僕の個人的好きな選手No.1の川島大地選手。
リーグ戦ではまだあまりみてない顔がスタメンに入りました。
そういった選手の動きを含め、期待感が膨らむスタメンでした。
そしてキックオフ。
ギラヴァンツは初めからボールをキープし続け、
時折前線へパスを出しつつ様子を伺っている感じでした。
対して対戦相手の九州産業大学、パスカットからの速攻でゴールを狙います。
そんな立ち上がりを見るとギラヴァンツ有利、そう思いました。
しかし、ひとつだけ懸念が。
それはシュートに行けないということ。
ゴール近くまでパスは回してこれますが、最後の決定的なシーンが作れない。
そしてこちらの攻撃に九産大も段々と対応してきます。
そうなると一回後ろに戻して攻撃を組み立て直すことが多くなります。
こうなると逆に試合が固まり始め、膠着状態になっていきました。
そして、なかなかいい形を作れないまま前半の45分が過ぎていきました。
この時点でちょっと嫌な雰囲気が漂います。
それもそうです、相手は大学生。
こちらは去年までJ2におり、今もプロとしてJ3で戦うチーム。
なぜここまで苦戦するのか?
という空気がスタンドに漂い始めているのを感じました。
2.待望の先制点、まさかの展開
嫌な雰囲気が漂う前半を振り切るかのような大きな声が、
スタンド左側から上がります。
やはりこういう時こそ選手を支えるのがサポーター。
僕も微力ですが拍手をしたりタオルを振って貢献します。
そしてその声に選手たちも応えてくれました。
後半9分。
右CK、放たれたボールは背番号2の彼の頭に吸い込まれるような
ドンピシャのボールでした。
そして背番号2のヘディングシュートは綺麗な弾道でネットを揺らします。
昨年長崎から移籍してくれた背番号2、
石神直哉選手が値千金の先制ゴールを奪いました。
これでスイッチが入ったのか、攻撃が段々と噛み合い始めるギラヴァンツ。
ですが一方で早く追加点を取らないと危ないかもしれない、そんな攻撃を
九産大のイレブンは行ってきます。
しかし、その次の一点が遠い。
そして一息ついた後半18分、恐れていたことが起こります。
ゴール前で選手の距離感が離れます。
離れた距離は、シュートを打つ体勢を止められませんでした。
向こうサイドのゴールネットが揺れ、同点。
予感はしつつも、まさかの展開となりました。
3.広がるリード、なぜか消えない緊張感
こうなるとスタンドにも嫌な緊張感が再び流れます。
なぜならリードされた側はいい流れが切られたという空気に。
そして追いついた側は今度は追い越せとノリノリに。
しかも相手はJクラブ。
大学生たちにとっても勝利という大きな成果となるでしょう。
攻撃途中のボールを奪取し素早く前へ展開。
正に速攻の基本の戦術がギラヴァンツをじわじわと苦しめます。
それでも、選手たちはしっかり食らいついてくれます。
もちろん戦っているのは選手だけではありません。
戦況を見極める原田監督の指示が、後半は特に多く感じました。
そしてノリノリの攻撃を耐えたギラヴァンツに、チャンスが訪れます。
左サイドでもらったファール。
キッカーは先制点の石神選手。
初めのボールはクリアされますが、それでもあきらめずクロスを上げ続けます。
そして、最後の右サイドからのクロス。
この試合最後列でチームの守備を支える地元出身の背番号41がゴールを揺らしました。
地元北九州出身、刀根亮輔選手のゴールでついに勝ち越し!
苦しい時間を乗り越えたゴールで、もう一度試合を優位に進めます。
しかし、それでもなお九産大は攻撃の質が落ちません。
むしろロングシュートもしっかり抑えがきいたものを打ってきて
度々ギラヴァンツゴールを脅かします。
そんな状態に対応するため、こちらも選手交代。
そしてこの交代がチームを救います。
試合も終盤に入った後半40分、再び右サイドからのCK。
滞空時間の長いキックは不意に急な角度で落ちてきます。
その落ちる地点を予測し、きっかりとゴールネットを揺らしたのは
先ほど交代で入ってきた背番号9、水永選手でした。
これでリードは2点、やっと落ち着ける、そう思いました。
でも甘かった。
DFラインでのパスカット、そのままシュートを放たれ、ボールはネットを揺らします。
これで、1点差。
決着がどうなるか、分からなくなりました。
3.苦しい勝利、それでも得たもの
シュートを決めた九産大イレブンは攻撃の手を強めます。
ギラヴァンツ側もなんとか体を張って守り続けます。
しかし、一瞬の隙を突かれました。
ゴール前のルーズボール、ギラヴァンツ側はボールを捕まえられず、
キーパーと一対一の大ピンチ。
「あっ、終わった。」
そう口に出しかけたとき、途中出場の背番号7が横からボールを奪取、
そのままクリアを成功させ、まさしく「チームを救う」働きをしてくれました。
後半終了直前に投入された背番号7、茂平選手のあのボール奪取は、
まるでサッカー漫画「ジャイアント・キリング」の椿選手を見ているかのようでした。
この短い時間において見せてくれたプレーは、言葉通りチームを勝利に導いたのです。
そして吹かれる試合終了のホイッスル。
ギラヴァンツ北九州、福岡県予選の優勝と天皇杯本選の切符を掴む一勝となりました。
しかし、選手たちは試合後もあまり笑顔はありません。
それは結果よりも内容の良くなさを実感していたからでしょう。
もちろん今日の内容を見てかなり不満に思うことも多いと思います。
ですが、それは選手たちもきっと同じことを感じているはず。
そして、この勝利という結果が今年も天皇杯に出場できるという続きを
作ってくれたのです。
ここからは選手たちが進化した姿を見せてくれるでしょう。
そんな姿になってもらうため、一サポーターとして応援し続けようと思います。
そんなところで、今回はこの辺で!